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『ラサへの歩き方 祈りの2400㎞』を見る    [私の映画観]

午後からの打ち合わせの前に・・・と思って、早めに出掛け 『ラサへの歩き方 祈りの2400㎞』 を見ることができました。
チベットの小さな村から五体投地でラサへ更にカイラス山へ向かうロードムービーです。

847  ラサへの歩き方.jpg

五体投地は、まず合掌して、両手・両足・額の5カ所を大地に投げ出してうつぶせになり、立ち上がって、再び合掌・・・を繰り返し、祈りながら進むこと。
アクシデントがあってもきちんと元の位置に戻って、ズルをしない。そして、祈るのは家族のためなど他者のために祈り、自分のために祈らない。

合掌している少女が手にしているのは板。
投げ出した勢いで、この板がズルズルという音を立てて地面を滑るようにからだが少しずつですが進んでいきます。でも、1日中五体投地をしても進む距離は知れています。板はだんだん擦り減っていき、励まし合いながら巡礼の旅は続きます。
夕方になるとテントを張り、皆で食事をし、明日の計画を話し合い、寝る。

845  ラサの地図.jpg

ドキュメンタリーのようですが、フィクションです。
登場する人物たちは、自分自身を演じるというか、実際の村人たち。
チベットマルカム県プラ村から、ラサを経て、最後はカイラス山へ向かいます。

死ぬ前にラサへ行きたいという叔父の願いをかなえるために 「ラサへ行こうと思う」 とニマが言うと、「それはよいことだ」 と同行を願い出る村人が続出して11人の巡礼の旅が始まります。

846  ラサへの歩き方.jpg

五体投地で進む11人が延々と映し出されます。近くを大型のトラックが通ることもあります。携帯電話で話すシーンもあります。

途中で赤ちゃんが生まれたり (妊娠していても巡礼の旅に参加し、出産後は赤ちゃん連れで旅を続ける)、泊めて貰ったお礼に農作業を手伝ったり、全員の荷物を運ぶ車が事故で壊されてしまったり、お金が底をついて仕事をして資金稼ぎをしたり、1年の旅は1日1日を重ねることで続いていきます。

キャンプ中に村人たちが楽しそうに踊り出すシーンが印象的でした。
映画館にたどり着くまでに急ぎ足ですれ違った多くの人たちのことや工事が延々続いている駅のことなどが心をよぎりました。人もお金も吸い込むようにして成長し続ける都会。そちらの方が歪んでいて、今日生きていることに感謝することを忘れない村人の方が正しい・・・。

五体投地で1年もかけて巡礼をするなんて大変な・・・と思いがちですが、彼らは楽しそうに、そして幸せそうに旅を続けていくのです。一生に一度行けるかどうか分からないラサへの巡礼の旅は幸せな旅以外の何物でもないのだと思いました。

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コメント 2

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観たいと思いながらまだ観ていない映画です。
チベットにも10年ほど前に予約までしましたが、事情があってキャンセル。
ブータンのお寺で拝むときに、五体投地のまねごとをしてきました。
by お名前(必須) (2016-08-21 11:14) 

森田惠子

名無しさん>チベット、予約までして行けなくて残念でしたね。
でも、ブータンには行かれたのですね。羨ましい!
by 森田惠子 (2016-08-21 14:29) 

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