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「不染鉄」展を見に出掛ける    [@アート]

何故か気になって仕方がなかった「不染鉄」に行ってきました。
本でも、映画でも、展覧会でも、縁というか不思議な力に吸い寄せられる時がありますね。
そんな感じで出掛けました。

757 東京駅.jpg

会場が「ステーションギャラリー」なので、まずは東京駅へ。
駅付近の工事はずっと続いていますが、周りのビルはほとんど建て直しになっていて、昔の面影はありません。

757 丸の内南口.jpg

丸の内南口。
ここへ来ると必ず写真を撮ってしまいます。

「ステーションギャラリー」は、丸の内北口の改札口を出たドーム内に入口があります。
改札を出て10歩ほどの近さ!

756  不染鉄.jpg

「不染鉄」のフライヤー表です。
代表作と言われている「山海図絵」。印刷では伝わらない迫力のある大作です。

霊峰と崇められている「富士山」を不染鉄は何度も描いています。
手前の太平洋には魚が描かれていて、船、海岸線、その先には電車、そして家々、その先には雄大は富士山、その奥には雪の積もった日本海の家並みと日本海。
とてもとても不思議な絵です。

不染鉄の絵には文字が書き込まれた作品もたくさんあるのですが、その中に「画にはかけませんが」と書いていて、「小鳥なぞがなきます
耳をすませば落葉のかすかな音なぞ聞こえるかもしれません」という文字が続いています。
その絵をじっと見ていると、カサカサという落ち葉を踏みしめる音が聞こえてくるようで、ニンマリ。

昭和の初めから奈良に暮らすようになった不染鉄は「薬師寺東棟」や「唐招提寺金堂」などを多く描くようになります。左右対称の美しい建物です。
「静雨」という作品では「静光院」という架空のお堂を描いているそうですが、雨の中に立つお堂の絵を眺めていると、描いている不染鉄の祈りの心が見えるような気がしました。
「春風秋雨」という作品は不染鉄の「マンダラ」だと思いました。

不染鉄は明治24年にお寺の息子として生まれ、18歳で母を亡くし、22歳で父を亡くし、妻は病弱な人だったようです。
でも、晩年の不染鉄の写真はかわいらしい笑顔で、幸せだったのだと感じました。
作品を見ながら、ずっと私の中に浮かんでは消えしていたのは「観想」というただひたすら眺めることと、ヨーガの師佐保田鶴治先生の説いていた「人間の宗教性」についてでした。
フライヤーの裏には『「いヽ人になりたい」と願った不染の無垢な思いが満ち溢れ・・・』と書かれていますが、不染鉄は「いヽ人になりたい」なんて思っていなかったと思う。
ただ描くことを通して自身の心とひたすら向き合っていたのだと思えた。

2017年8月27日(日)まで。
ステーションギャラリーのサイトはこちら↓
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

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wattana

森田恵子さん、おはようございます。
縁に随う、ですね。
by wattana (2017-08-03 08:00) 

森田惠子

wattanaさん>本当に、縁に随う、です。
出掛ける前に佐保田先生の編集をしていなかったら、気付けなかったことも多々あったと思っています。 感謝です。
by 森田惠子 (2017-08-03 15:42) 

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