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音楽ドキュメンタリー『まるで いつもの夜みたいに』を見る    [私の映画観]

2005年4月16日に高田渡さんは亡くなられている。
何かで知って、あっ、そうなんだ・・・と思い、お酒の飲み過ぎで肝臓を悪くしたのかもしれない・・・と思ったのですが、享年56歳とは思いもしませんでした。若すぎる!

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作品中のライブが撮影されたのは2005年3月27日。
計算すると亡くなられる20日前ということになりますが、倒れたのは4月3日の北海道での公演の後ということですから、亡くなられる1週間前のライブということになります。

もっと、たくさん、高田渡さんを撮って作品にするつもりだったのだと思いますが、偶然にも東京最後のライブを撮ってしまったということなのでしょう。
狭い会場の隅っこからカメラ1台で撮影しています。

私にも経験がありますが、1台のカメラでライブを撮るのはとても制約が多くて大変です。
この撮影では高田渡さんの右の横顔しか撮れていない。
でも、監督・撮影・編集をされた代島治彦さんもおっしゃっておられましたが、生身の高田渡さんが生き生きと写っています。

生身の高田さんが写っていることと、ライブだけで作品にしょうと考え撮っていない上、撮影後、すぐ亡くなられたので、作品として生み出すには12年の年月が必要だったということなのではないかと想像しました。

私にとっての高田渡さんは「自衛隊に入ろう」という歌の衝撃です。
真面目だった私は、それこそびっくりして、色々真面目に考え込んでしまった歌。70年安保の頃ですから、まさしくメッセージソングだったわけです。

『まるでいつもの夜みたいに』では、14曲が収録されていて、10話のおしゃべりが入っています。
まるで古今亭志ん生もかくありなんと思われる話術と代島監督は資料に書かれておられますが、本当に間といいい、客席の反応に対する返しも良くて、あぁ、焼酎のお湯割りでも飲みながら、この映画を見ていたら、思わず突っ込みを入れていたかもしれないと思いました。

高田渡さんのファンの方はもちろん必見ですが、若い方にも見て貰いたいなぁ~と思いました。
高田渡さんご自身もおしゃべりの中で語っていますが、こんなおじさんが、こんな風に生きている、ということに触れてほしいなぁ~と思いました。

高田渡さんが犬の散歩の話をされる。
犬の散歩をしているのだが、本当は飼い主の可愛い女の子やステキな奥さんと知り合いになりたいのだという。観客は笑っているけれど、「〇〇ちゃんのお母さん」なんて言いながら、もちろん、〇〇ちゃんは犬の名前だけれど、その散歩させている人に会っているのだという話はなかなかの真実だ・・・。オブラートに包んだ心を抱えて飄々と散歩している高田さんの姿が浮かんでしまった!

2017年4月29日より、「UPLINK渋谷」でロードショーがスタート!
上映の輪が広がっていくと思います。

288 大心劇場 .jpg

ほろ酔い上映ができたら良いなぁ~と思っていたら、『旅する映写機』 に登場する、高知の「大心劇場」ならできる! と思いました。
「大心劇場」の館主・小松秀吉さんのもう一つの顔は「豆電球」というシンガーソングライター。
「豆電球」の生ライブ付きほろ酔い 『まるで いつもの夜みたいに』 上映なんて、楽しそうだなぁ~! それだけのために高知に行ってもいいかも(笑)