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『キネマの神様』を読む    [私の本棚]

2週間ほど前、処方箋薬局に行ったらとても混んでいて長く待つことになりそうなので、近くにある「フタバ図書」で時間を潰すことに・・・。
我が家からは駅と逆方向にあるため滅多に行くことがなく、時間つぶしをするつもりだったのに、本は出会いですね。

665 キネマの神さま.jpg

タイトルの『キネマの神様』(原田マハ著・文春文庫)が気になって手にしたら、なんと解説が片桐はいりさん!

片桐はいりさんと言ったら『もぎりよ今夜も有難う』の著書でも知られる女優さん。
学生時代に映画館でもぎりのアルバイトをしていたことは有名で、今でもその楽しさが忘れられず(?)もぎりをすることがあるとかないとか・・・。
これは買わなくちゃ!と、即買いしました。

39歳独身の歩(あゆむ・女性)はバリバリのキャリアウーマンだったけれど、突然会社を辞めるところから始まる。
マンションの管理人をしている両親。父親が倒れて入院し、母は付き添いに!ということで管理人の代打を頼まれる歩。会社を辞めたことはまだ言うことができない・・・。

ギャンブル好きの父親が借金をしていたことが分かる。依存症から立ち直させるために策を講じる母と娘。映画好きの父に映画について書いてみたら?と、娘は提案する。
ひょんなことから79歳の父の映画の感想がネット上に公開され、英語に翻訳され、英語のすごい書き込みが始まる・・・。
映画好きなら一気読み間違いなし! 
構成のうまさと展開の速さでどんどん引き込まれてしまいます。

1ヶ月ほど前、新作のパンフレットに本編でも使っている大林宣彦監督の講演の一部を転載したいと許可をお願いする手紙を書きました。
そして、一緒に新作のDVDも同封したのですが、なんと、体調を崩しながらも次回作に取り組もうとしている大林監督が見てくださり、パンフレットにコメントを書きますという連絡が入ったのです。
「字数なんで気にせず、書いていただけるだけで有難いです」とお返事したのですが、数日で仕上げて送ってくださいました。

その大林監督のコメントと、この「キネマの神様」の中で語られることが見事に重なって唸ってしまったのです。
<この映画(『硫黄島からの手紙』)は、「大きな戦争」の映画ではなく、「小さな平和」の映画だったのではないか?>

そして、『まわる映写機 めぐる人生』の中で、映画を映すことに向けてきた思いを語ってくださった皆さんのことばも重なった。
「映画は学校だった」と大林監督は講演の中で語っておられる。
映画を映すことに心をかたむけてきた皆さんは「映画の学校」を届けてきたんだ!と思ったら、読み終えた電車の中で泣きそうになってしまった。

片桐はいりさんの『もぎりよ今夜も有難う』の感想はこちら↓
https://harunoumi.blog.so-net.ne.jp/2014-06-21

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